2026/7/13 [ストーリー]

【ソーシャルインパクト推進室】学生と教員が二人三脚で挑んだ物語、日韓青少年交流のインフラまでの軌跡

筑波大学ソーシャルインパクト推進室は、文部科学省「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業:GASSHUKU(合宿)とDOJO(道場)によるグローバルスタートアップ⼈材育成」の一環として韓国との多文化共修プログラムを展開しています。GASSHKU(合宿)とは、国内で実施する多文化共修プログラム、DOJO(道場)とは海外で実施する多文化共修プログラムのことを示します。

「日韓みらいファクトリーフォーラム」は2026年、誕生から5周年を迎えました。2021年に構想が始まり、2022年から本格始動したこのプログラムは、2023年から筑波大学の公式事業に、2025年9月には大学運営に移行、2026年度から大学本部と統合し、再スタートしています。「日韓みらいファクトリーフォーラム」に携わってきた学生と教員が二人三脚で挑んだ物語、日韓青少年交流のインフラまでの軌跡をご紹介します。


学生と教員が二人三脚で挑む。

このプログラムは、本学独自の学生支援プログラム「T-ACT(つくばアクションプロジェクト)」や創基151年開学50周年記念冠事業として、社会・国際学群 社会学類の寳積 應公 氏(現:本学 ソーシャルインパクト推進室 韓国事業担当)によって企画され、発展してきました。教育プログラムへ変革する過程において、李 健實 助教(現:茨城大学 人文社会科学部 人文社会学科 講師)と二人三脚でプログラムに磨きをかけ、本学が文部科学省「ソーシャルインパクト創出支援事業」として推し進める「多文化共修プログラム」へと進化しました。2026年2月に実施した海外多文化共修「日韓みらいファクトリーフォーラム2026 in全州」から、プログラムを授業として単位化するに至りました。

境界を超えて、みんなで創る。

このように、本プログラムは学生によって企画され、学生と教員が共創しながら多文化共修の実践及び研究として発展してきたことが特徴です。2021年の事業開始以来培ってきたノウハウを活用し、韓国の3つの国立大学に進出、4つの団体より公的・民間助成、18事業者との連携による共創授業の実現、39団体からの後援・協力をいただき、計64の事業者の方と新たな価値を創造しています。

最初は、「個人プロジェクト」のような形でスタートしたので、事業を前に進めることが難しさがありました。そこで、学外の公益財団などが出す助成金の公募にいくつも応募し、資金の獲得に奮闘しました。既存の日韓交流との差別化にも取り組みました。学生団体による日韓交流や、外務省や内閣府など政府主体の交流事業まで、日韓交流は飽和状態と言っても過言ではないほど、たくさんあります。2021年に構想し、2022年の開催経験はあったものの、本格的に始動した2023年は、新規参入としてはとても遅い方です。

他プログラムと差別化し、私たちにしかできないことを。

そこで、発案した戦略は、(1)大学の資源を強みとして最大限活用すること、(2)いわゆる「国際交流」にとどまらない圧倒的原体験を得られるプログラムの策定です。(1)についてはたくさんの学内の先生方にご監修いただき、教育プログラムとして学術的に質が担保されたプログラムとして確立すべく、磨きをかけました。(2)については、両国の大手民間企業とコラボレーションして実施する「共創授業」の開発です。「日本人」、「韓国人」という枠組みから脱却し、両国や世界に共通する「グローバルな社会課題の解決」を軸として、「地球市民」として、私たちに何ができるのか?を課題解決型学習を行いながら模索できるプログラムを考案しました。

2024年度からは研究も開始し、プレ調査を実施、2025年度からは、「課題解決型学習を用いた国際共修プログラムの作成と効果検証に関する研究(筑大研企画第25-89号)」として本格的に着手しています。同年度は、本学が2024年6月に採択された、文部科学省「ソーシャルインパクト創出支援事業」に「日韓みらいファクトリーフォーラム」が学内採択されたことを受け、事業・研究を拡大し、韓国に進出する方向性を定めました。

日韓青少年交流のインフラに!

2024年度にこれまでのオンライン開催から、対面開催に切り替えたことをきっかけとして、外務省の後援事業になったほか、駐日韓国大使館・韓国文化院との共創授業の提供をスタートさせました。2025年度からは、韓国の大学と提携しつつ、在韓日本政府機関や在韓日系企業、現地行政機関、現地企業などの力をかりて、本学の学生を韓国に派遣して、プログラムを実施しました。2026年度からは、招へいと派遣をより大規模かつ安定的に行うことを目指して、事業・プログラムの運営を大学本部(ソーシャルインパクト推進室)に業務移管して統合されました。「日韓みらいファクトリーフォーラム」は大学等が運営する日本と韓国の青少年学術交流の場としては最大規模を誇り、外務省や駐日韓国大使館との連携するなど、両国交流のインフラとなりました。

派遣・招へいを増やし、日韓交流のフロントランナーへ。

今後、当室としては、本学学生の韓国派遣、韓国の学生の招へいを加速させ、韓国との多文化共修プログラムを拡大していく考えです。本学は、日本人学生と外国人学生の国際的な共修を行う教育プログラムの担い手として、また、韓国との大規模な相互交流事業を実施する主体として、グローバルスタートアップ人材を育成し、本学及び我が国の大学の国際化戦略に貢献してまいります。 

事業・プログラムの沿革

2021年9月 事業を構想
2022年3月 日韓高校生文化PRアワード2022
2023年9月 日韓みらいファクトリーアワード2023(初筑波大学の公式事業)
2024年8月 日韓みらいファクトリーフォーラム2024(初対面開催)
2025年8月 日韓みらいファクトリーフォーラム2025
2025年2月 日韓みらいファクトリーフォーラム2026 in 全州(初韓国進出)
2026年3月 日韓みらいファクトリーフォーラム2026 in 済州
2026年8月 日韓みらいファクトリーフォーラム2026 in 東京

<本件内容に関するお問い合わせ先>
国立大学法人筑波大学教育推進部教育推進課国際共修担当
E-mail:social.impact.staff#at#un.tsukuba.ac.jp
TEL:029-853-5078
#at#は@に変えて送信してください。

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